IBSを構成する主要機器の機能の概略を、外部機器とのインターフェースを主体として、次に述べる。
(1) ECDIS
ECDISは航海用センサーにより得られる船位情報とENCから選定された情報を表示する。画面上には、航海士が入力する航路計画、航行監視、航海情報とレーダー映像とが重畳・表示される。(詳細は3.14.2 参照。)
(2) 航海用レーダー/ARPA
衝突防止のため本船周辺の見張りに使用される。(詳細は3.1、3.2、3.3 参照。)
(3) 航海情報表示装置
航海情報表示装置(Conning Display )は、航海に必要な情報を表示し、乗組員に対し、次の情報を提供する。
・航海画面:自船の航行状況及び風向風速/潮流の集中表示
・接岸画面:ドップラソナーのデータを表示
・警報画面:航海機器関連の警報を集中表示
航海情報表示装置の表示画面の一例を<図 8.3.3>に、外部機器とのインターフェースの一例を<図 8.3.4>に示す。