3.13 ロランC受信機
ロランC受信機は、ロランC送信局からのパルス電波(100kHz)を受信・計算し、自船位置を表示する装置である。自船位置は、緯度経度値やLOP値(送信局からの自船までの距離を電波伝搬時間で表す。)で表示される。
ロランCシステムが誕生したときと比べ、マイクロコンピュータの利用により、本装置の操作性・性能は、飛躍的に向上している。最近のロランC受信機では、自動チェーン選択、自動従局選択に加え、自動電波捕捉及び追尾の機能も付加されているので、自船位置の測定は、最初に送信局を指定するだけの簡便な操作により、自動的・連続的に安定して行われる。