日本財団 図書館


2.5.3 換気

(1) 蓄電池収納区画は、独立の通風装置によって、有効に換気されなければならない。(NK鋼船規則H編2.11.4)

(2) 自然通風により換気を行う場合には、通風ダクトは、蓄電池収納区画の頂部から直接大気開口ヘ導かなければならない。この場合、ダクトは垂直方向から45度以上傾斜してはならない。(同上)

(3) 自然通風による換気が困難な場合には、機械式排気通風装置が設けられなければならない。この場合、通風機用電動機は通風ダクト内に設けてはならない。また、通風機の羽根は、ケーシングに接触しても火花を生じないものでなければならない。(同上)

 

2.5.4 蓄電池の保守点検

一般的な鉛蓄電池における保守・整備項目は次のとおりである。

(1) 蓄電池は常に適切な充電状態に保つ。

放電後は、速やかに充電し、充電電圧は浮動充電で 2.2V/セルとする。

充電終期の電解液比重を 1.26 ±0.01(20℃)に調整する。

(2) 電解液面は、補水による規定液面を保持する。

(3) 蓄電池の外周を常に清潔な乾燥状態に保持する。

(4) 電解液温度を45℃以下に保つ。

(5) 接続導体の締付ボルト・ナットは鉛蓄電池用防錆剤を塗布し、1年に1回程度点検のうえ必要により増し締めする。

(6) 蓄電池の保守記録(電圧、比重、液温、補水量など)をつける。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION