(四) 無線電話による通信を行う場合は、次の条件に適合すること。
(1) 圧縮器を除いた状態における変調器の振幅周波数特性は別図第三号、群ひすみ遅延歪周波数特性は別図第四号のとおりであること。
(2) 圧縮器は、零相対しベル(最大周波数偏移が、12kHzとなる変調器入力レベルを0デシベルとする相対しベルをいう。以下同じ。)で、0デシベルを不動作レベルとし、入力と出力との比が2対1の音節圧縮をするものであること。
(3) 変調器の高調波歪(ひずみ)率は、圧縮器を除いた状態において、4パーセント以下であること。この場合において、変調信号は、800Hzとし、その入力レベルは零相対しベルで(-)20デシベルから(-)5デシベルまでの範囲とする。
(五) 無線高速データによる通信を行う場合は、次の条件に適合すること。
(1) 変調方式は、2の直交するチャネルの入力信号(以下「1チャネル」及び「Qチャネル」という。)に対し、次の相対位相関係を有する4相位相変調(以下「QPSK」という。)方式であること。
(2) 送信信号の伝送速度は、毎秒112キロビット又は128キロビットであること。
(3) スクランブルは、ITU‐T勧告V.35のスクランブルがかかっていること。
(4) 誤り訂正符号は、符号化率2分の1、拘束長36ビットの畳み込み符号とし、その生成多項式は次のとおりとする。
G(X)=1+X+X2+X5+X6+X9+X12+X13+X17+X18+X19+X22+X24+X26+X28+X29+X32+X34+X35
2 受信装置
(一) 1,535.025MHzから1,543.475MHzまでの25kHz間隔のいずれの周波数にも自動的に同調可能であること。