日本財団 図書館


(4) 垂直ダイボール空中線の装備要領

下記に従って装備する。

なお、用途としては、VHF無線電話等に使用される。

1] 空中線素子が垂直となるように取り付ける。

2] 幅射の妨げとなる大きな構造物からは、少なくとも垂直方向に2m以上、水平方向で6m以上離して装備する。

3] 同軸ケーブルのコネクタ部分は、防水処理を施行すること。

4] 取付けは、2箇所で行い、振動緩衝材を挿入する。

5] 引込み線の船内への引込みは、貫通金物を用い防水に十分留意する。

6] 同軸ケーブルは空中線のインピーダンスに整合したものを使用し、その布設長さはできるだけ短くすること。なお、ケーブルは空中線の近くでいったん構造物に固定してから空中線に接続し、ケーブルの重量が直接空中線に加わらないようにしなければならない。

(5) プリアンプ付空中線の装備要領

下記に従って装備する(図4・70)ナブテックス受信用空中線の装備例を示す。

なお用途としては、その他GPS受信用、インマルサットC、ファクシミリ受信用、NNSS等に使用される。

1] 空中線素子が垂直となるように取付ける。

2] プリアンプ付空中線の場合には、取付け部が円筒状で直径が大きいため、上記(3)・4]で記載した取付け金具では取付け困難なため、バンドを使用することが多い。この場合、あまり締め付けると空中線を破損することになるので注意する。

3] 支柱と空中線との間に、空中線保護のためスペーサを設ける。

 

244-1.gif

図4・70 プリアンプ付空中線装備例

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION