日本財団 図書館


5] インバータや電力ケーブル、レーダーの空中線ケーブル等の雑音発生の恐れのある機器のそばから離すこと。

6] GMDSS機器へのケーブルの接続はコネクタ方式が多く採用され、機器外部で水平に接続する場合が多いので、コネクタ部分でケーブルに力が加わらないように余裕を持ったケーブル曲げスペースがとれるよう装備すること。(機器から150〜200mm確保するのを目安とする)

(b) 取付台等

1] 機器を取付ける甲板、側壁などは機器の重量、形状に応じて事前に十分補強する必要があるので造船所と協議すること。

2] 取付台の機器取付け面はひずみがなく水平面となるよう十分平坦に仕上げること。

3] 木台の場合には、十分に乾燥した堅木材で製作し、取付け後のひび割れやひずみを起こさないようにすること。

4] 鋼製取付台の寸法は、床面への取付溶接工事が容易に行なえ、かつ、機器重量に応じ、十分な強度を有するように選定すること。

5] 側壁あるいは天井取付けの場合も、前記に準じて鋼製取付台又は木製取付台を使用して取付けるものとするが、内張り板に取付ける場合で内張り板が十分に強固で機器重量が軽い場合には、内張り板に直接ねじ止めとしてもよい。

(c) 取付けについて

1] テーブル上などに取付けるには、通しボルト、ナットを使用するのを原則とするが、軽量の場合には木ねじ止めとしてもよい。

2] 機器取付けボルトは、機器取付けボルト穴に適合し、機器の板と台の厚みに加えて、十分に締めしろのある長さのものを使用する。

3] ナットは二重ナットとするか、ばね座金など適当な廻り止め材料を使用して固定する。

4] 機器を締付ける場合、機器取付面と取付台面とは密着すること。

5] アルミニウムと鉄、アルミニウムと銅、鉄と銅など異種金属接合を行なう場合は、接触面に適当なめっきを施すか、適当なスペーサを挿入する必要がある。また異種金属と接触するボルト、ナットについても適当なめっきを施すなど、電触に対して注意すること。

6] 機器は設置導体を用いて真近の船体に有効に接地すること。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION