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TTLの74シリンズでは74190〜74193がこのアップダウンカウンタの集積回路である。

もしカウントが終わったとき、あるいは始まる前にFFの出力を“0”又は“1”にしておきたいときにはFFのセット端子、リセット端子を使う。

 

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図3・50 ダウンカウンタの例

 

これまでの説明では2進値を読み取ることができたが、パルスを分周する場合には2n分の1にしか分周できないことになる。1/3,1/10などに分周したいときには一般には次のような方法が行われる。すなわちN進カウンタを作るには2n-1<N<2nを満足する数のn個のFFを使うことによって、カウントが予定のカウントになるとカウントを止めて全FFを“0”にリセットし、次のクロックはまたカウント0から初めさせるように動作させる。

図3・51に各種のカウンタを紹介しておく。

カウンタの種類の中には、カウント開始の数を指定できるものもある。すなわち初めに“ある数”をカウンタに指定(プリセット)しておき、入力がプリセットされた数に達したときからカウントを始めさせる。このようなカウンタをプログラマブルカウンタという。

 

 

 

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