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図1・6 自己誘導

 

図1・6のように、一つだけのコイルに交流の電流を流したときに、このコイルの内部にできる磁束の変化をみると、そのコイル自身にも電圧V´ができ、それが電流の流れを防げる方向の作用をすることになり、これを自己誘導と呼んでいる。

 

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となり、このL=Knを自己誘導係数又は(自己)インダクタンスと呼び、単位は相互インダクタンスと同じくヘンリーである。

このようにして、コイルに交流の電流を流すと、その電流を阻止する逆の電圧が発生する。

 

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図1・7 コイルの直列及び並列回路

 

コイルL1,L2を図1・7(a)のように直列に接続した時にL1,L2に加わる電圧をV1,V2とすると式(1・9)より

 

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となり 合成インダクタンスLは (1・11)

L=L1+L2

となる。これに対しL1,L2は図1・7(b)に示す様に並列に接続したときには

 

 

 

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