このリフレクションプロッタは図4・9のような構造になっていて、視点がどこにあってもプロット面に記入されたマークは、CRT蛍光面上のこれに対応する一点Aを示すことになっている。
すなわち、プロット面はCRT蛍光面と曲率の等しい曲面をもち、両者の中央にハーフミラーの鏡面が置かれている。このため、いま蛍光面上のA点に映像がある場合、視点(イ)に置いてA点のマークをプロット面上にプロット用鉛筆で描くとすれば、ハーフミラーの鏡面に対してA点と対称なP点にマークすることになる。そうすると、視点を(ロ)に移しても、プロット面に描いたP点のマークは、ハーフミラー面の反射点がR1からR2に移るだけで、やはりA点に重なって見えることになるのである。
4・6 A/Dコンバータ
現在使用されているモジュールや、ICのA/Dコンバータの基本原理を大別すると、積分方式と比較方式に分類できる。
積分方式には、次の二種類の基本原理を応用したものがある。
1)V-T(電圧-時間)変換型
入力アナログ電圧Vに比例したゲート時間Tを発生させ、このTの時間だけ基準クロックの数をカウントするもの。
2)V-F(電圧-周波数)変換型
入力アナログ電圧Vに比例したパルス数Fを発生させ、一定時間Tだけゲー卜をかけ、このパルス数をカウントするもの。
比較方式にも原理的にみて次の二種類がある。