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(6) 背面区域

レーダーの電波は、3cmとか5cmとか10cmというように波長の短い電波なので、光と同じように物標の背後に回ることはできない。そこで、自船のマストやデリックポストの背後に物標が隠れたときは探知できなくなり、その船の映像は消えることになる。また、島も自船から見える部分だけとなって、形が変わって映るから注意しなければならない。

(7) 位置の変化が早い物標

位置の変化の早い物標は、スイープが一回転するたびに、表れる物標の映像が、飛び飛びに離れて点の列となる。例えば、航空機が水面近くを飛行しているときや、飛行艇はこのような映像を現す。

2・6・2 偽像

(1) サイドローブによる偽像

反射の強い物標が近距離にある場合、自船のレーダーのサイドローブ(図2・3参照)で探知してしまうことがある。この場合は、その物標と距離は同じでも、方位はメインビームの方向に映像が現れるので、図2・8のように全く物標のない場所に偽像として現れる。

 

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図2・8 サイドローブによる偽像

 

 

 

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