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(2) 多重反射偽像

自船の正横方向に他船が近づいた場合や、他船からの反射電波が自船の横腹に当たって再び他船に行き、また反射して帰ってくると、電波が自船と他船との間を往復することになる。すると、図2・9のように他船の映像の背後で、距離が他船との距離の2倍、3倍等の場所に偽像が現れる。

 

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図2・9 多重反射による偽像

 

(3) 自船の構造物が鏡となる場合

自船の煙突やマストがレーダーの空中線に近いときには、レーダーから出た電波が一度煙突などに当たって他船に行き、その他船で反射した電波が再びその煙突などに当たってから受信される場合がある。このような場合は、図2・10のようにレーダーの空中線からみて、煙突などの鏡となった構造物の方向の、自船から他船までの距離と同じ場所に偽像が現れる。

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図2・10 自船の構造物が鏡となる場合の偽像

 

 

 

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