表示色
発光色は目に疲れを感じさせないオレンジイエローが多い。
信頼性
ELディスプレイは、個体の電界発光素子のため温度の変化や振動にも強く、高い信頼性をもっと言われている。
精細度、表示容量
大表示容量ディスプレイに対するニーズに対応し、ノート型パソコンで使われているディスプレイと同容量の640×480ドットタイプのものもあり、さらにELの応用分野を広げるために、1mm当たり4本という高精細、大表示容量(1,024×768ドット)のELユニットのものまで開発されている。簡単な入力信号系の採用で、汎用性に富んだ表示モードと高速のデータ表示が可能となっている。
(3) 実際の利用
ELは駆動電圧が高く(15〜200V)また、一般に数千時間と言われる寿命のため、そのものを情報表示装置に利用するにはまだ実用的とは言えない。LCD表示器の照明等にELパネルとして利用されることが多い。
7・6 変調用の電子管と半導体
マグネトロンを使って、幅の狭いパルス波形で、しかもレーダー用として大電力の送信を行うには、マグネトロンの陽極にパルス波形による高電圧を加えて、一時に電流を流してやる必要がある。このためには、送信休止時間中に電気回路の中へ電力を蓄えておいて、それを一時に放出する方法をとるのが普通であって、パルス変調回路には、このエネルギー放出のきっかけを作るスイッチ的な役割を果たすための電子管が使用されている。このための電子管として真空管(真空管を使ったパルス変調回路はハードチューブパルサと呼ばれる。)が使用されることもあるが、一般にはサイラトロンと呼ばれる放電管が使用され、また、最近ではそれを半導体化したサイリスタが使用されている。