導波管の接合には、また、図3・12に示すように導波管を二つ並べて接合したものがある。これは、図3・12に示すように接合管壁は使用電波の波長λg の1/4の距離を離した結合穴AとBで連絡をしてある。
図3・11 T分岐
3・12 方向性結合器
いま、図の矢印の方向に導波管の中に電波を伝わらせたとする。こうすると結合穴Aを通って隣の導波管に漏れた電波は、その導波管の両方の方向に伝搬をする。しかし、この穴からλg/4離れた穴Bからも電波が漏れて、この隣の導波管を伝わる。このとき、同図の下のように隣の導波管を右の方向に伝わる波は、穴Aと穴Bからもれてきた分の伝搬するそれぞれの径路長は同じであるから、位相的に同じであり、二つの波が加わった形で右側に進む。
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