(d) 非常発電機が自動始動し、45秒を最大として安全かつ可能な限り速やかに3.3.4に掲げる負荷に給電できる場合を除き、3.3.4に規定される一時つなぎの非常電源装置が装備されること。
(2) 非常電源装置が蓄電池である場合には、次による。
(a) 充電することなく全放電時間を通じて蓄電池の公称電圧の±12%以内に電圧を維持して、非常負荷に給電できること。
(b) 主電源装置の故障の際、自動的に非常配電盤に接続されること。
(c) 少なくとも、3.3.4に規定される負荷に直ちに給電できること。
3.3.4 一時つなぎの非常電源装置
前3.3.3(1)(d)により要求される一時つなぎの非常電源装置は、非常時の使用に適した位置に設けられ、かつ、次の(1)及び(2)に適合する蓄電池により構成されたものでなければならない。
(1) 充電することなく全放電時間を通じて蓄電池の公称電圧の±12%以内に電圧を維持して動作できるもので、かつ、十分な容量のものであること。
(2) 主電源装置又非常電源装置に故障が生じた際、少なくとも次の負荷(運転が電源に依存するものに限る。)に自動的に30分間給電できるように装備されていること。
(a) 3.3.2-2(1)から(3)により要求される照明装置。ただし、機関区域、居住区域、及び業務区域にあっては、恒久的に設置され、個々に自動充電されるリレー動作の蓄電池灯が装備されている場合を除く。
(b) 3.3.2-2(4)(a)、(c)及び(d)により要求されるすべての装置。ただし、各装置が、非常時の使用に適した場所に設置された蓄電池により、指定された時間独立した給電を受けられる場合を除く。
3.3.5 非常電気設備の配置等
1. 非常配電盤は、できる限り非常電源装置の近くに設置しなければならない。
2. 非常電源装置が発電機である場合には、非常配電盤は機能が損なわれない限り、非常電源装置と同一区画内に設けられなければならない。
3. 本3.3に従って装備される蓄電池は、非常配電盤と同じ区域内に設置してはならない。
4. 前3.3.32に示される非常電源装置又は3.3.4に示される一時つなぎの非常電源装置を構成する蓄電池に対しては、蓄電池が放電中であることを示す表示装置を主配電盤又は機関制御室内の適当な位置に装備しなければならない。
5. 非常配電盤と主配電盤を接続する相互結合用給電線は、次の(1)から(3)に適合するものでなければならない。また、非常配電盤は、通常の状態において主配電盤から給電されるものでなければならない。