(3) ブエノス・アイレス州管轄の港湾
1) 概要
・ブエノス・アイレス州は州都がラプラタ市であり、ブエノス・アイレス市(国の首都であり、独立している)とは行政的には関係がない。
・ブエノス・アイレス州には州が管轄する13の公共港湾の他に、民営港が1港、市管轄港が4港ある。13港のうちケケン港とバイア・ブランカ港にはすでに理事会(Board of Directors)を最終決定機関とする組合(Consortium of Management)が設置されている。
・ケケン港とバイア・ブランカ港を除く11港については、ブエノス・アイレス州公共土木省ブエノス・アイレス港湾管理局の出先事務所(5事務所)により、管理・運営している。その事務所と管轄港湾は次のとおりである。
1] Southern Parana Port Delegation
Sam Nicolas Port, San Pedro Port, Campana Port, Zarate Port
2] Dock Sud Port Delegation
Tigre Port, San Isidro Port, Olivos Port,
Dock Sud Port(旧ブエノス・アイレス港地区)
3] Rio De La Plata Port Delegation
La Plata Port
4] Mar Del Plata Port Delegation
Mar Del Plata Port
5] Coronel Rosales Port Delegation
Coronel Rosales Port
・5出先事務所の現在の業務は次のとおりである。
1] 日常の料金徴収
2] 岸壁の使用割当
3] 港湾内の清掃、安全、保守(民間企業に発注)
4] 小規模の計画策定(大規模計画は本局の承認が必要)
2) 今後の管理・運営方針
1] 港湾管理・運営の地方分散化
・現在、州港湾管理局の出先事務所が管理している港湾についても、バイア・ブランカ港、ケケン港と同じく組合組織(州の法律あるいは州知事令で法人化)にして、各港が独自に方針を策定し、管理・運営を実施していけるようにする。
・港湾の財産を民間に売却することは考えていない。