同港は南部及び中央部の旧港部と北部の新港部に区分され南部地区は液化天然ガス、燃料、船舶修理、苛性ソーダ、アルコール、石油化学製品、植物油を取扱う施設の他、25,000トンの穀物サイロなどがある。中央部はドック形式の約100年前に建設された地区であり、既にブエノス・アイレス市に都市用地として移管され、ショッピングモール等に再開発されている。
・北部にある新港には第1〜6までの埠頭があり、これらの施設が現港の中心的施設であり、コンテナ貨物、一般雑貨、穀物、ワイン、建設用骨材等が取扱われている。
以前は国の直轄管理下にあったが、近年の港湾制度改革により南部地区は州政府へ、中部地区は都市用地としてブエノス・アイレス市へ移管され、北部地区は国の管轄に残ったが、港湾法(法律24,093)の第12条により、最終的にはバイア・ブランカ、ロサリオ、ケケン、サンタフェの各港と同様の理事会方式による管理・運営となる。
・航路(:長さ205km、深さ32feet、幅100m)は将来、深さ11m、幅140〜150mにする計画である。
・1996年の取扱実績
入港船舶数 1,509隻
うち外貿用 1,240隻 (うち外国船籍1,207隻)
内貿用 369隻
貨物量 660万t
うちコンテナ貨物 420万t(53万TEU)
コンテナ貨物量は1997年には65万TEUに増加する見通し。
2) 管理・運営
・信号機及び浮標の設置・管理
これらは全て中央政府が実施する。
・航路浚渫
主航路の拡幅・増深維持浚渫は中央政府の港湾航路局(Subsecretaria de Puertosy Vias Navegables)が実施する(港湾法の規定に基づく)。
主航路から分岐して港湾に入る部分(長さ12km)は港側で実施する(維持浚渫量200万m3/年)
・各埠頭の管理・運営
各埠頭は民間企業に、25年契約で運営を委託しており、その内訳は以下のとおりである。