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管理組合は非営利で港湾の管理を行う組織であり、黒字になれば、港湾への再投資あるいはサービス料金の低減にまわす。

港湾内のサービス業務は全て民間業者が実施する。クレーンは管理組合の財産で、荷役業者に貸与する。

 

3) 施設の維持・管理

1] 航路浚渫

90kmの長さの航路の維持浚渫(年間400万m3の浚渫)費用は国、州政府、港が3/1ずつ負担している。

2] 信号用浮標

港の予算で維持管理

 

これらの維持管理費に充てるため、取扱貨物1tにつき28セントのサービス料金を徴収している。

 

4) 民営化の効果

1] 荷役の効率化

1以前はAGPの職員(日雇も含む)が荷役サービスをしていたが、現在、民間が作業を行っている結果、荷役時間が60%減少し、3万tの穀物の荷役時間が12日間から2日間に、魚の出荷が6時間で8万tの出荷量が20万tに上った。

この結果、以前は30隻位が沖待ちしていたが、現在はない。

 

2] 港の用地内での投資の活発化

 

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(2) ブエノス・アイレス港

1) 概要

・ブエノス・アイレス港は、ラプラタ川の河口から約205km西奥に入った地点に位置する港であり、全国の港湾取扱貨物量の90%をブエノス・アイレス港で扱っている。

 

 

 

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