港湾管理者の収入
港湾管理者は下部施設をBLGや他の民間会社に貸し付けた賃料(Rent and Inheritanceinterest)や岸壁使用料(Due)、占有料(Space Fee)によって収入を得ている。また、これらの料率の決定にあたっては、投資額の回収を目的としているものの、近隣の競争相手(特にPrice LeaderとなっているのはRotterdam港)の料率の動向をみながら、貸し付けを受けたBLGやブレーメン港内の民間会社が他の競争相手と十分競争しうるようなレベルに調整している。当然これらについては州議会の審議を経て決定されている。
これらの収入で、港湾の建設、維持管理等に必要な費用を捻出しているが、支出が慢性的に収入を上回っているため、州政府が法人税や所得税、消費税などで得た収入の上部を港湾の建設、維持管理に回している。これらは、州議会の予算編成過程において毎年審議され、必要に応じて認められている。
また、このような予算措置をスムースに受けるため、港湾管理者はブレーメン/ブレーマーハーフェン港がブレーメン市、ブレーマーハーフェン市及びブレーメン州においてどのような経済的効果があるのかについて計量的に試算し、常にアピールしている。とりわけ、ブレーメン市の失業率は約12%、ブレーマーハーフェン市の失業率は約20%とドイツ全体の約8%に比べて非常に高いため、港湾の機能による雇用創出効果を試算し、市民にPRしている(パンフレットやブローシェにして配布している)。
(2)及び(3)オランダ国/アムステルダム港及びロッテルダム港
国からの財政支援
港湾管理者である市政府が、港湾の下部構造の整備主体であり、基本的に100%を管理者が負担して建設、維持している。
港湾管理者の建設に係る支出
港湾管理者の建設に係る支出のうち国からの補助を受けられる一部を除いて基本的には港湾管理者の負担で資金を調達する必要がある。アムステルダム港及びロッテルダム港においては、開かれた投資市場から資金を調達する市(City Government)の“General Fund”から港湾管理者が長期借り入れによって調達する。
港湾管理者の収入
港湾管理者の収入は主として、民間会社に貸し付けた下部構造の賃料(Rent and Inheritance interest)や占有料(Space Fee)及び自ら運営している岸壁使用料(Duc)などの利用料となっている。
これらの料率の決定にあたっては、投資額の回収を目的としているものの、近隣の競争相手の料率の動向をみながら、貸し付けを受けたアムステルダム港やロッテルダム港内の民間会社が他の競争相手と十分競争しうるようなレベルに調整している。当然これらについては市議会の審議を経て決定されている。