港湾管理者(City Government)
ドック(Docks)、岸壁(Quay Wall)、バース(Berth)などの港湾の下部構造(Infrastructure)については、港湾管理者(City Government)がその建設、維持管理主体となっており、100%港湾管理者の負担で整備し、維持することになっている。
これらの下部構造については、港湾管理者が民間会社に長期で貸し付けており、決して売却はしないことを港湾管理者の基本戦略としている(例外として、かなり古い時期に売却した例がアムステルダム港に一例だけある。)。
また、一部の上部構造(supersturucture)については、公共使用(Public use)のため、港湾管理者が建設し管理しているが、残りの大部分については民間会社(Private Companies)が建設し管理を行っている。この時、一部の会社が独占的な位置を占めることなく、常に競争的環境を維持できるよう注意を払っている。
(4)ベルギー国/アントワープ港
州政府(State Government / Flemish State)
州政府(Flemish State)は、アクセスチャネル、灯台、ブイ、レーダー、電気的な援助施設について建設及び維持に関する全ての責任を負っており、また、費用を100%負担している。
州政府は同様に、アントワープ港の新規の閘門(Sea-lock)について建設費用を100%負担している。
また、 ドック(Docks)、岸壁(Quay wall)、桟橋(Jetties)などの港湾の下部構造(Infrastructure)については、港湾管理者(City Government)がその建設、維持管理主体となっているが、建設費用の60%までは州政府が補助することができる。また、古い施設の改修(Renovation)には特別に80%まで補助することができるようになっている。
港湾管理者(City Government)
港湾管理者の責任で建設、維持管理しているのは、ドック(Docks)、岸壁(Quay wall)、桟橋(Jetties)及び港湾区域内の道路(Road)などの下部構造である。ただし、上述のように建設費用の60%までは州政府から補助を受けることができる。また、古い施設の改修(Renovation)には特別に80%まで補助を受けることができるようになっている。
また、港湾地域内にある約1,000kmの鉄道の軌条(Railway Track)こついてはベルギー国鉄(The state Railways)が建設しその所有者となっている。さらに、港湾内を横断する形で建設される広域的な道路の建設については100%州政府の責任で行っている。
これらの下部構造については、港湾管理者が民間会社に長期で貸し付けており、決して売却はしないことを港湾管理者の基本戦略としている。しかしながら、ブレーメン港におけるBLGのような独占的にその荷役等の港湾内の運送事業を行う第三セクターは設立していない。