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その他:ブレーメン倉庫会社(BLG)

ブレーメン倉庫会社(BLG)は、ブレーメン/ブレーマーハーフェン港のフリーゾーンにおけ上屋(Shed)、倉庫(Warehouse)、保管ヤード(Storage yard)クレーン(Crane)などの上物施設(Superstructure)を建設し、使用しているもしかしながら、港湾管理者のポリシーとしてこれらの施設についても長期貸し付けにとどまり、BLGに対して売却することはない。

また、ブレーメン倉庫会社は荷役(Transhipment)、保管(Warehousing)、配送(Distribution of Goods)をその業務としており、最近では特に荷役、配送関係の収入に占める比率が高く、倉庫会社という名前以上に包括的に港湾の諸活動を行っている。

これは、フリーゾーン内の活動に限られるとはいえ、日本におけるコンテナ埠頭公社以上に包括的な業務を一括して受け持っているといってよい。

 

(2)及び(3)オランダ国/アムステルダム港及びロッテルダム港

 

政府(National Government)

 

オランダにおいては、河川(Access Channel)の開発浚渫及び維持浚渫はともに、基本的に国(National Government)の役割として100%国費で負担されることになっている。ただし、アムステルダム港においては、開発浚渫の初期費用の1/3を市が負担している。さらに、港湾区域外の灯台、ブイ、航行援助施設、レーダーシステムについては100%国の負担で設置し、維持されることになっている。ただし、ロッテルダム港及びアムステルダム港においては、国が2/3を負担し、残りの1/3を港湾管理者が負担している。

アムステルダム港及びロッテルダム港においては、外海に面する防波堤の建設費用の2/3及び維持管理費用の100%については国の責任において負担されているが、港湾管理者が建設費用の1/3を負担している。

また、アムステルダム港においては、閘門(sea-locks)の建設及び維持管理については国の責任において行われているが、建設コストの1/3は港湾管理者が負担している。

オランダにおいては、ロッテルダムやアムステルダムのように国際的に競争力のある港湾に対しては、基本的に港湾管理者が100%負担して各種施設を整備し、管理している。例外的に、港湾内の鉄道軌条については鉄道会社がその責任において、また、高速道路のような広域的に必要な道路(関係するトンネル及び橋梁を含む)が港湾内を通る場合については国(高速道路の整備者)がその責任において100%負担して整備し、管理することになっている。

 

 

 

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