CPAとなる予定の港湾8港
Halifax, St. John's (Newfoundland),
St. John (New Brunswick),
Montreal, Quebec City (Quebec),
Vancouver, Fraser River (British Colombia),
Prince Rupert (British Colombia)
各ポートオーソリティのボードは、9-11名のメンバーからなり、その構成員は次のような機関、企業等から任命される。
・運輸大臣に指名されたもの:1名
・地元市長に任命されたもの:1名
・地元州の長に任命されるもの:1名
(バンクーバーの場合は背後の州から任命されるもの:1名追加)
・ユーザーとの協議で運輸大臣が指名するもの:5または6名
(ユーザーとは船会社、労組、荷主、及び海事サービス等)
2] 地方港湾
現在、カナダ運輸省が管理する524港及びカナダ港湾公社(CPC)、港湾委員会(HC)の管理する港湾の一部が、地方港として、地元州、市、コミユニティ、民間企業等に移管される。一部の港湾は、漁港等として他の連邦政府機関に引き継がれる場合もある。移行期間は6年間とされている。
地方港として指定された港であっても、地元がポートオーソリティとしての運営を望む場合は、運輸省に申請し、一定の資格を満たす場合はカナダポートオーソリティとなることが出来る。
しかし、この地方港については、個々の港の帰属先は決まっておらず、バルク貨物の荷主などから、このような収益性の低い港の引き受け手がいない場合の処置について懸念が表明されている。このため、国は、移行期間中の6年間総計125百万カナダドルの港湾支援基金をもうけ、地方港の移転促進を図ることとしている。
新法は、1996年末現在国会審議中であるが、カナダ港湾公社(CPC)はすでに大幅に人員を削減しており、従来200人以上いたスタッフは退職あるいは他へ移って、130名程度が残るのみとなっている。各ポートオーソリティ予定港は、もともと自主運営に近い組織であったため、CPCのスタッフを受け入れていない。