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2 現在(1996年)の港湾の管理形態

 

現在、カナダには579の商港があり、4種類の管理形態がとられている。

 

1] カナダ港湾公社(CPC):主要14港

Canada Ports Corporation Actに基づき設立された14港。うち7大港は独立性の高い地方港湾公社が管理しており、CPCは冠となっている機関である。

 

地方港湾公社を組織している7大港:

St. John's, Halifax, Saint John, Quebec, Montreal, Vancouver, Prince Rupert

 

CPC一括管理の7港:

Belledune, Sept-Iles, Port Saguenay, Trois Rivieres, Port Colborne, Prescott, Churchill

 

2] 港湾委員会(HC):準主要港9港

オンタリオ州の5港とブリティッシュコロンビア州の4港についてのみこの方式が適用されている。Hamilton港とToronto港はそれぞれ独自の設置法17を持つが、他の7港は、Harbour Commissions Act(1964)に基づいて設立された。

Toronto, Hamilton, Windsor Thunder Bay, Oshawa, North Fraser, Fraser, Nanaimo, Port Alberni

 

3] カナダ運輸省(Transport Canada):地方港524港

地方港湾524港のうち、300港においては、港湾施設がなにも無くほとんど港湾活動が行われていない。200港については、地方の港湾であり、カナダ全体の貨物の約20%を取り扱っている。うち、60港は、遠隔地の交通を確保するための港である

 

4] 民間企業:32港 

民間企業の持つ港で、カナダ全体の貨物の約10%を取り扱っている。

 

5] 漁業海洋省の所管する漁港、レクリエーション港湾:約2,000港

運輸省の所管する商港の他に、漁業海洋省の管理する港湾が、全国で約2,000港存在する。これらには、施設の全くないものも多く含まれている。

 

17/Hamilton Harbour Commissioners' Act of 1912、Hamilton Harbour Commissioners' Act of 1911

 

 

 

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