FFV
スウェーデン・エタノール開発財団(SSEU)により実施された、KFBが資金援助したFFVプロジェクトの目的は、乗用車に再生可能燃料(エタノール)を使用するための可能性を広範な部分で実証することと、その運行特性と排出ガスを評価することでした。このプロジェクトのさらなる目的は、国中に充填ステーションのネットワークを成功裏に建設することを可能にすることでした。OKとの合意の結果として、10台以上のFFVのあるいずれの都市においても、エタノールを充填することが可能であることが保証されました。
SSEUのFFVフリートに関するテストは、最初の段階で50台の自動車をカバーし、第2の段階ではさらに250台の自動車をカバーしました。寒冷時始動の特性に関するいくつかの欠点にもかかわらず、その自動車は特段の問題もなく、広範に機能しました。燃料消費量はガソリン・エンジン自動車の場合は1km当たり平均0.115リッターであり、E85の場合は0.156リッターでした。一般的に、排出ガスは少なく、ガソリン・エンジンからの排出ガスとエタノール・エンジンからの排出ガスの差は、わずかの例外を除いて、小さいものであると言うことができます。このことは主に規制された排出ガスに関するケースですが、規制されない排出ガスに関しても同様です(図7.2)。
FFVプロジェクトはスウェーデン中にE85の充填ステーションを含むインフラを拡張するきっかけを作りました(図7.3)。多くの充填ステーションがE85のポンプを持つように転換しましたが、当初懸念された問題はほとんど起きませんでした。しばしば、既存のシステムと装置が利用できました。