日本財団 図書館


□将来において、自動車への投資がやや緩和され、その他の条件は変わらないとすれば、20台以上の大型自動車のフリートをバイオガスで走行させることは価値あるものにすることが可能でしょう。天然ガス生産者に支払われる価格はその時点でkWh当たり10-20オーレでしょう。これは安い価格ですが、たとえばガスが下水処理施設で生産されるとしたらおそらく適当な価格です。

 

□牧草からのバイオガスの生産は現時点では収益性がありません。しかし将来においては収益性のあるものとなるでしょう。

 

地域におけるさまざまなサイズの自動車フリートのためのバイオガスの総合価格の推定が図4.3に示されています。

043-1.gif

Figure 4.3.Price of gas delivered to vehicle fleets of varying size. 6% real interest (Brolin L. et al, 1995).

図4.4.さまざまなサイズの自動車フリートに配給されたガスの価格。6%の実質金利(Brolin L. その他、1995)

 

結論

 

□KFBのバイオ燃料プログラムの中のバイオガス・プロジェクトがたとえ非常に長期間進展がないとしても、しかしながらそれはかなりの開発の可能性を実証しています。類似のプロジェクトをスタートさせようという国中の関心は拡大しています。排出ガスの見地から、バイオガスは他の燃料以上に明らかな環境面の長所を提供します。そして長期的にはコスト面で容認できる位置に立つでしょう。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION