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アレルギーが特に子供たちの間で増加しています。交通により生じた大気汚染がこの原因であると疑うに足る理由があります。心臓血管の病気の場合も部分的に、交通により深刻化する都市の大気汚染によるものと推測されています。

自動車の排出ガスはまた、我々の知識が非常に不完全な、多くの規制されない化学物質を含んでいます。

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Figure 2.7.The atmospheric concentration of carbon dioxide will increase dramatically if today's trends of using energy continue and if we continue basing our energy and transport systems on fossil fuels. IPCC has made calculations based on a variety of assumptions, of the growth in the use of energy and equivalent emissions of greenhouse gases. The scenarios presented (S350-S1000) show that the average global temperature could rise by 1.5 to 4.5℃ if the concentration of CO2 were to double (Swedish Environmental Protection Agency, 1996).

図2.7.エネルギーを使用する現在の傾向が続き、我々がエネルギーと運輸システムを化石燃料ベースにし続けるとすれば、二酸化炭素の大気中の量は劇的に増加するでしょう。IPCCはさまざまな仮定に基づき、エネルギー使用と温室効果ガスの同等の排出の増加を試算しました。提出されたシナリオ(S350-S1000)は、地球の平均気温はもし二酸化炭素の量が2倍になったとしたら、摂氏1.5度から4.5度上昇する可能性があることを示しています。(スウェーデン環境保護庁、1996)

 

しかしながら、我々はアルデヒド、芳香族成分、ガス状オレフィン、多環式芳香族炭化水素(PAH)およびニトロ-PAHがガソリン・エンジンおよびディーゼル・エンジン自動車からの排出ガスの中に含まれていることを知っています(Pilo C、1996c)。

 

温室効果

 

我々は地球を徐々により暖かくしています。地球の大気に含まれる二酸化炭素は、多くの国が引き続き化石燃料に依存しているため、年々急激に増加しています。来るべき環境の変化に関連した脅威は、人類がかつて直面したうちで最も深刻な環境リスクのひとつです。

ここにきて初めて、世界の環境に関する指導的専門家は人類が実際に環境に影響を与えていることを認めました。1995年に国連の環境に関する専門家パネルIPCCは、過去の世紀に生じた気温の上昇は、少なくとも部分的には人類の活動により発生した、主に二酸化炭素とメタンからなる温室効果ガスの排出によるものであるということを示唆した事実を報告しました。

 

 

 

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