KFB-報告書 1998:18
序文
KFBのバイオ燃料プログラムは現在の形で約6年間にわたり進行しています。自動車とエンジンに関する開発作業が、このプログラムおよび地方自治体や公共交通会社およびその他の自動車ユーザーのためのシステム・テストのサポートのもとに、大学と産業界で実施されています。全体でみて、このプログラムには我々のパートナーに所属する多くの個人と並び、数百の科学者や研究者が関与しています。このプログラムに含まれる数百のエタノールおよびバイオ燃料自動車がスウェーデンの道路で1千万km以上を走破しました。結局、これは産業界の参加者の広範な能力の蓄積の結果です。
このプログラムにおけるさまざまな活動の結果は、燃料としてのエタノールの蓄積とバイオガスの使用のために要求された技術が満足のいくレベルで機能し、バイオ燃料が健康と環境を改善する手段として十分な可能性を持っていることを示唆しています。しかしながら、十分に確立されているガソリンとディーゼル・エンジンおよび自動車と比較して、この技術はなお開発プロセスの入り口にあるため、エンジンと自動車のさらなる開発のためには、実行されなければならないことがまだたくさん残されています。
この報告書の目的はスウェーデンの運輸部門におけるバイオ燃料の使用に関する全体的な分析と評価を提供することにあります。この報告書は、KFBのバイオ燃料プログラムの中で収集され、KFBの一連の報告書および声明文の部分として別々に発表された多くの特別報告書の中に資料として保存された情報および経験に基づいています。