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中国、インド、南アなどでは、従来型エネルギーのインフラが整っておらず、一足飛びに代替エネルギーに移行すると予想される。

自動車メーカーと石油メーカーの協力により、道路交通による大気汚染は緩和する。

現在は、車両も燃料も様々なオプションが混在する混沌たる移行期である。

まとめると以下の通りである。

代替燃料によっては、インフラがボトルネックとなりうる。

代替燃料を商品化する際に、健康、安全上の問題を考慮すべきである。

法規は助けにはなるが、最後に決めるのは顧客である。

 

全体会議

議長:Dr.Andreas Gallasドイツ連邦環境・自然保護・核安全省局長

・シェル社の発表に基づいて、今後20年ほどは従来型の車両、燃料が主流だとした場合それにどう対応すべきかが話し合われた。

・OECDの発表に基づいて、大型トラックをどうすべきかが話し合われた。

・「混沌たる移行期」がキーワードとなった。そこからの脱出については、さらなる調査研究、討議が必要である。

以下に、話題提供の概要を示す。

 

◇代替燃料と推進駆動装置-最先端技術と将来の発展国

欧州

>Dr.lng. Hansgert Quadflieg ドイツ連邦教育研究省「移動と輸送」プロジェクト・マネジャー・世界は将来的にもエネルギーが十分存在する。

・世界的に移動と輸送を持続させることは、移動と輸送を諸国民の手の届く範囲にとどめておくことと同義である。

・業界側に投資の準備があるのは心強いことである。関連のインフラ整備には官民のパートナーシップが必要であろう。

・実現可能性の高いもの数種について段階的商品化の戦略を立てる、という二本立ての戦略が奨励されるが、その実現は複雑かつ困難である。

・しかしながら、移動と輸送は非常に重要性が高いので、エコロジーと経済の二律背反を解決すべく、関連の組織団体すべてが戦略的協力に着手すべきである。

北欧

>Mortimer L.Downey 米国運輸省次官

「21世紀に向けての輸送車両技術」

・1993年9月29日、クリントン大統領と大手3社CEOが「Partnership for a New Genneration of Vehicles:PNGV」を発表

目標1:米国製造業の生産性向上

目標2:現世代の車両設計で燃料効率アップおよび排出量削減につながるような技術の進歩の追求

 

 

 

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