1,3-ブタジエン:この毒性成分の排出は、結果が安定しているR2と触媒付きの自動車を除いて減少します(-15%〜-30%)。
アルデヒドとケトン:アセトアルデヒドの排出の増加は触媒を付けた自動車でのETBElとETBE2(+200%〜+230%)に関して重要です。この結果はR2とより対照的です:触媒を付けた自動車で+22%〜+26%、触媒を付けない自動車で-27〜-44%となっています。ホルムアルデヒドの排出は含酸素ガソリンに関して減少しています:触媒を付けた自動車で-9〜-25%、触媒を付けない自動車で-6〜-43%となっています。これらの排出はR2に関しては異なっています:触媒付きの自動車では増加し、触媒を付けない自動車では減少します。
NMOG(非メタン有機ガス):これらのガスの排出は常に減少しています(触媒を付けた自動車で-6%〜-17%、酸化燃料でわずかに改善し-10%〜-17%)。触媒を付けない自動車に関する減少はより大きくなっています:-22%〜-35%で、ETBElとR2の間に違いはみられません。
N20:良好な結果はETBElに関してのみ得られています:-11%〜-20%。このデータは触媒を付けない自動車に関しては利用できません。
3. オゾン反応
この結果はW.Carterにより開発された最大増加反応(MIR)を利用して得られます。MIRの係数は炭化水素、アルデヒドおよびケトンの排出数値に適用されます。さまざまな自動車の間の比較が表7に示されています。オゾン形成能(OFP)の結果は触媒を付けない自動車と触媒を付けた自動車の間で、REFに関しては四つに分かれ、その他のガソリンでは三つに分かれています。OFPの減少は触媒を付けない自動車に関して、ETBEl、ETBE2およびR2で約40%です。OFPの減少は触媒を付けた自動車ではETBEl(-11.6%)ETBE2(-21.8%)およびR2(-16.5%)について11%〜22%です。
4. フリートヘの影響についての予想されるモデル化
フリートの進展に関するひとつのシナリオが、さまざまな触媒を付た自動車に関し、また触媒を付けない自動車の量の削減に関し、1992年と2010年の期間で明らかにされています。表8にその動きが示されています。都市サイクルの各排出のモデル化が都市区域における排出を評価するために、その後で実施されます。例えばt図3から6で四つの排出あるいは排出のグループの進展が示されます:NOx、ベンゼン、軽いPAH、NMOG、NOxの排出は触媒を付けた自動車の増加に伴い減少します。そして四つのガソリンの間の違いはそう重要ではありません。そうした中で、二つの含酸素ガソリンが、有利な位置を占めています。ベンゼンの排出は、最初の半分の期間においてはR2の良好な結果とともに、ETBEl、ETBE2およびR2に関して減少します。残り半分の期間においては、含酸素ガソリンのやや良好な結果とともにETBEl、ETBE2およびR2に関して減少します。ETBElとETEB2は同じ効果をもたらします。軽いPAHの排出はR2およびETEBlに関して非常に大きく減少します。ETBE2について同じ効果が2002年から好ましい傾向で2010年にかけ得られます。最後の例はNMOGの排出に関するものです:最良の結果は2002年までにETBElとR2に関して得られます。2002年以降にETEB2に関して同じ結果が得られます。期間の最後に(2010年)四つのガソリンが統合されます。