2. 結果(結果は表3,4,5,6および図1,2に示されています)
2.1 規制排出ガス
CO:違いは自動車とサイクルによりさまざまでした。より重要な減少は触媒を付けていない自動車とETBEl燃料に関して得られました(欧州サイクルで-18%;都市サイクルで-16%)。しかしながら、このケースでは標準偏差は部分的にお互い重なり合っています。触媒を付けた自動車に関する数値の違いは認識されませんでした。
HC:減少は触媒を付けていない自動車とETBElで重要です(欧州サイクルで-27%、都市サイクルで-30%)。減少は触媒を付けた自動車では非常に軽微で自動車により違いがあります。例えばより低い数値は406V6自動車による都市サイクルにおいて、酸化された、および改質ガソリンで得られています(2g/kmあるいは-11%の減少)。概して良好な結果は含酸素ガソリンとR2に関して達成されています(トゥインゴとR2の組み合わせを除く)。
NOx:ガソリンの成分によって顕著な違いはありません。非常に軽微な減少傾向が触媒を付けた自動車でみられ、逆に上昇傾向が触媒を付けない自動車でみられます。しかしながら、すべての違いは顕著ではなく、標準偏差は区別されない幅にとどまっています。
CO2:CO2の減少は含酸素燃料とR2燃料に関して一定しています。しかしながら、それは触媒を付けた自動車で-1%から-4%という軽微なもので、触媒を付けない自動車では皆無です。
消費:消費量は欧州施行令93/116/CEにより、以下の公式で算出されます:
消費量=(0.1154/D)×(0.866×HC+0.429×CO+0.273×CO2)
ここでDは容積で、HC、CO、CO2はg/kmで示される排出の数値です。理論的にETBEは消費量を削減できる空気/燃料の混合比の軽微な減少をもたらします。しかしながら、カロリー数値の減少は消費量の増加をもたらすでしょう。最後に、ガソリンの容積の違いは、消費量の燃料効果を相殺します。
2.2 未規制排出ガス
HC:欧州サイクルで、触媒を付けた自動車と含酸素ガソリンでは、減少率は-11%〜-18%であり、触媒を付けない自動車でさらに顕著で-22%〜-30%です。都市サイクルでも同様の結果がみられ、-10%〜-16%(触媒付き)、-23%〜-35%(触媒なし)となっています。
PAH:PAHの減少率はHCよりもさらに重要です。二つのサイクルにおいて触媒を付けた自動車で-15%〜-37%、触媒を付けない自動車で-39%〜-52%となっています。
ベンゼン:ベンゼンの排出は常に減少し、R2は触媒を付けた自動車に関し不良です。減少率は触媒を付けない自動車(-27〜31%)とR2(-36〜-41%)でより重要です。