ガソリン中の含酸素化合物(ETBE)の自然に与える影響と
欧州の自動車による排出ガスレベル
Etienne POITRAT
ADAME:環境エネルギー管理庁、農業.バイオエネルギー部、
27、rue Louis Vicat、75015 PARIS、France
要約
テストは4台の普通の自動車、うち3台は触媒付きで1台は触媒を付けていない自動車でしたが、この自動車に対し都市サイクルおよび非都市サイクルを含む欧州サイクルを使用して評価が行われました。これらのテストで、規制および未規制排出ガスおよび摂氏零度での寒冷時始動を通じての燃料消費量を測定しました。使用された二つのガソリンは15vo1-%のETBE(エチル-第3プチル-エーテル)を含み、最初のものは希釈によって得られ、2番めのものはガソリンの改質によって得られました。最初のガソリンと改質されたガソリンはそれぞれ44%と29%の芳香族成分を含んでいました;オレフィンの割合は5%でした。これらはパラフィンの増加を伴う15%のアルキラートによる芳香族の一部の置換により得られた第4番目のガソリンと比較されました。測定された排出ガスは規制成分に関してはCO、HC、NOx、CO2でした。米規制成分は燃焼していないC12までのHC、アルデヒド、ケトン、軽い多環芳香族炭化水素(PAH)、N20でした。含酸素燃料を使用することによる、興味深い有効な影響が結果により明らかになっています:触媒のない自動車についてCO、燃焼していないHC、芳香族およびベンゼンのようなPAHの減少が見られましたが、触媒付きの自動車についての方香族およびPAH成分の減少がなお顕著でした。
《環境エネルギー管理庁》(ADEME)と《農業用燃料の開発のための協会》(ADECA)は、火花点火内燃エンジンに関して摂氏零度での寒冷時におけるガソリンの中の含酸素化合物の使用について、その排出ガスの排出レベルと自然への影響の評価について、《自動車、オートバイおよび自転車のための技術組合》(UTAC)にテストを委託しました。
1. テストの条件
1.1 運転サイクル
使用された運転サイクルは、96/69/EC施行令で修正された91/441/EEC施行令に規定された修正欧州サイクルです。エンジンの始動後40秒のアイドリングは除かれ、ガス採取はサイクルの始めに行われました。最初のパートは4.052kmの距離の都市サイクル(速度:18.7km/h)で、2番目のパートは6.955kmの距離の特別都市サイクル(速度:62.6km/h)です。全体のサイクルは11.007kmの距離(速度:33.6km/h)です。測定は電動ローラ上で行われました。