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測定方法の正確性の観点から、アルデヒドの排出に関してはガスオイルとRME5の間に違いはみられませんでした。粒子状物質から発生する多環芳香族炭化水素(PAH)は、5%のRMEが加えられた場合にはかなり少なくなります。

 

*結論として、この4年間の研究を通じて、RME5混合物の使用は日常の使用に有効であることが非常に明らかになりました。RMEはまたバスと都市自動車フリートにおいて、国内燃料オイルに5%の割合で、およびガスオイルに30%の割合で混合され、燃料として使用されます。

 

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しかしながら、我々は国内燃料オイルがすでに添加剤を含んでいる場合には、寒冷時の特性にわずかな低下を観察しました。耐久性テストは厳しいサイクル手続に従い、SME20を使用して農業用のトラクター・エンジン(John DEERE 4045 TL003)での1000時間の実験で行われました。結果はテストの前と後でエンジン性能が変わらなかったことを示しています。潤滑性の分析でも欠陥はみられません。重量コントロールは、一般的なエンジンの状況で、摩耗とススに関しては満足のいくものであることを示しています。SME20を使用することによるエンジンの変更はありません。

 

*低混合比のRMEの添加による化石ディーゼル燃料の潤滑性能の改善:

IFP(フランス石油協会)は、硫黄の有無によるさまざまなディーゼル燃料の特性にリンクした摩耗と、混合物の潤滑性能に関するRMEの影響を測定するためのテストを実施しました。結果はエステルの品質に応じさまざまです。ひとつのフランスのエステルに関して、我々は次の結果を得ています:

 

 

 

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