日本財団 図書館


フランスのなたね油メチルエステル(RME)を使用するエンジンの試験計画

Etienne POITRAT

Ademe:環境エネルギー管理庁、農業・バイオエネルギー部、

27、rue Louis Vicat、75015 PARIS、France

 

要約

1980年の始めに、エネルギー庁の後援のもとで、エンジンでのなたね油とRMEの使用、およびRMEの生産に関する研究計画が始まりました。作業はIFP(フランス石油協会)との共同で行われています。優先順位はRMEの使用と生産に与えられました。その理由は、RMEの仕様がディーゼル燃料の仕様とほとんど同じであり、エンジンの改良が不要であったためです。

RMEの使用について、三つの部分に分けられました。

実験室およびベンチ上での測定;

管理された自動車あるいはフリートでのテスト(さまざまな比率での);

ディーゼル燃料への5%RMEでの混合使用のテスト

結論は、ディーゼル燃料への5%のRME混合はエンジンにいかなるダメージも生じさせることなく(走行およびエンジン摩擦)、硫黄分の少ない燃料と混合された時にはディーゼル燃料の潤滑性を改善するというものです。フランス政府は現在ディーゼル燃料と国内燃料への5%のRMEの公表されていない使用を認可しました。より高い混合率の使用もまた個別に状況に応じて産業省と税関部により認可されます。

 

はじめに

1980年の始めにエンジン人のなたね油とRMEの使用を実験室とベンチの上で調べる実験計画が始まりました。1988年以降、この計画は商業用ディーゼル燃料に30%およびさらに高い(50および100%)RMEを使用する農業用トラクターおよびフリートのエンジンに関する民間のテストに移行しました。1991年から1992年まで、小型自動車での実験が行われました。1992年から1993年まで、大型自動車による実験が行われ、1994年から1995年まで、公式計画は、大量販売されているディーゼル燃料に5%のRMEを混合するという目的で、RMEがエンジンにどのように適合するかを示すため、大がかりに行われました。

 

技術的変数に関する特徴

 

*RME、混合物およびディーゼル燃料、国内燃料の物理的および化学的性質;次の点が研究されました:

 

-比重;

-混合物の色;

-臭い;

-粘性;

-蒸留曲線;

-セタン価改善添加剤の効果;

-低温での性質;

-低温添加剤の効果;

-腐食の効果;

-酸化安定性;

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION