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REMをエンジンに使用することに関し、実験室および野外での広範囲の先進的なテスト・プログラムが90年代初頭にADEMEにより発表されました。IFP(フランス石油協会)が以下の事項を含むこの実験プログラムの調整役でした。

REMに関する実験室での測定およびエンジン・テスト;

管理された自動車あるいはフリートについての野外テスト(さまざまなREMの混合による);

ディーゼル燃料と5%REMの混合による野外テスト

 

結論の主なものは、ディーゼル燃料への5%のREM混合はエンジンにいかなるダーメージも生じさせることなく(走行およびエンジン摩擦)、硫黄分の少ない燃料と混合された時にはディーゼル燃料の潤滑性を改善するというものです。

 

フランス政府は現在ディーゼル燃料及び国内の燃料への5%のREMの未公表での使用を認可しました。より高い混合率の使用もまた個別に状況に応じて認可されます。1996年12月31日に施行されたフランスの《大気清浄化法》は含酸素化合物の使用を奨励しています。

 

1-フランスにおけるバイオエタノールとETBE

 

1 はじめに

 

フランスにおいては、エタノールは最初、火花点火エンジンにおいてガソリンと混合され、小数のディーゼル・エンジンにおいてセタン価改善添加剤と混合される、限られた量の自動車燃料として導入されました;今日それは次第にイソブチレン(47%のエタノールと53%のイソブチレンの混合)との反応で得られるエーテルの形(ETBE)で使用されています;石油精製業者(ELF、TOTAL)は現在その精製過程で常時バイオーETBEを生産し、使用しています。

 

これらの方法から一ネルギエおよび経済効果をさらに改善するために、多くの作業が、生産性を改善し、生産コストと同様にエネルギーと原料消費を減らすために実施されています。副産物の価値を高め、これによりシステムからの財政的利益を改善するための研究が行なわれています。

 

ETBEの使用は、有害な排出ガス(鉛やベンゼン、オレフィン、MTBE等を含む芳香族化合物)の原因となる他の物質に対する代用品として含酸素化合物を使用することにより特定の区域における大気の質を改善しようという努力と歩調を合わせています。

 

2 フランスにおけるエタノールおよびETBEの生産および消費

 

表1は農業区域がエタノールのための小麦とビートに関してどのように拡大したか、および実際に消費されたバイオ燃料の量が過去5年間にどのように増加したかを示しています:

 

 

 

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