フランスにおける液体バイオ燃料の可能性
ETIENNE POITRAT-ADEME:環境エネルギー管理庁
農業およびバイオエネルギー部
rue Louis Vicat F75015 PARIS-FRANCE
要約
1995年に欧州委員会により決定された目標は、2005年までに、フランスの輸送に使用されれる燃料の5%、再生可能なエネルギーから生産されるべきだというものでした。いくつかの他の欧州諸国に反対されたため、フランスにおいては化石燃料に環境税は課されていませんが、政府はバイオ燃料に対する税制優遇処置に合意しました。
輸送燃料としての液体バイオ燃料に関する試験作業は、フランスでは80年代初頭に始まりましたが、商業ペースでのバイオ燃料の使用については、1991年に関連規則や税制優遇処置がこうした時に実際の開発が始まりました。
当初開発に当たり検討された二つのルートから:バイオエタノールとそのETBE派生物、および植物油とそのメチル・エステル派生物に、現在優先順位が与えられています:
ビートや小麦および現在フランスで広く発展しているスターチの副産物から生産されたETBE;ETBEは火花点火エンジンでの使用に際してガソリンと混合されます。
エネルギー目的のための小麦とビートの生産は食料生産と非常に似ています。フランスにおいて、ビートから生産されたエタノールは伝統的な産業です;これは開発された最初のルートでした。ビートから生産されたETVEについて行われたライフ・サイクル分析の結果が長所と限界を示す形で提供されるでしょう。小麦から生産されたアルコールはより最近の活動です;二つの産業プラントが90年代のはじめから建設され、他のプロジェクトが、例えばスターチ産業からの生産のように、計画されています。
ディーゼルエンジンへの使用のための、さまざまな混合率でのREM(なたねメチル・エステル)。
植物油あるいはエステルのようなその派生物は直接ディーゼル・エンジンで使用できます。純粋な濾過された、および溶解されたオイルは予燃焼室式エンジンで使用できます。かなり進んだ知識がエステルについては得られています;その性質が従来のディーゼル燃料Yの性質と非常に似ているため、エンジンの調整なしに、それらは直噴ディーゼル・エンジンの使用に適していると考えられています。フランスにおいては、めちる・エステルは現在主になたねから生産されています。1995年以降、ヒマワリ・エステルが鑑定されています。なたねメチル・エステルは現在広く商品化されています(約30万トン/年);エステル化されていないオイルはなお試験中の段階です。