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日産自動車

環境保護に対する企業理念として「人と車と自然の共生」が合言葉になっている。よりきれいな自動車社会を達成し、天然資源エネルギーを保存し、環境マネージメントシステムを継続的に改良していく。

 

本田技術研究所

課題メタノール改質器付き燃料電池自動車の完成度がもっともっと高くなれば、インフラの方向性もより明確になるだろう。自動車メーカーによる顧客満足度の高い自動車生産に向けた取組みに加えて、燃料電池自動車成功の鍵である燃料供給のインフラを整備するには、政府と業界のパートナーシップが重要だ。

 

メタネックス社

メタノールとは、元来、微生物の代謝活動の中で自然に産出する物質であることから、大気、土壌、水中で分解され、また永続的な中間生成物を出さない物質である、

 

メタモールのメリット:インフラの面については、根本的なインフラ、つまりメタノールを市場に輪送するまでの流通網、はすでに存在する。将来的には、ダイレクトメタノール燃料電池も可能であり、さらにはバイオマス、その他の再生可能なエネルギー源との直接的なリンクを作ることもできる。

 

主要関係者の視点

カリフォルニア州ではメタノール改質の燃料電池には0.7単位のゼロエミッションビークルのクレジットが与えられる。(ダイレクトメタノール燃料電池の場合は1.0単位)。

 

OEMの視点

早期に商業化を実現するにはメタノールが必要だとしている。2004年、2005年といった目標年は真近に迫っている。ガソリン改質の燃料電池は非常に大きな問題があるが、将来的需要があればメタノールを供給する用意がある、という立場だろう。

 

燃料小売業の視点

課題は、関係者が集まって燃料生産、燃料の利用、そのための自動車生産技術、消費者までの流通網の整備(インフラの構築)について共同で取り組んでいく必要があることだ。個別の取組みでは全体的な解決にはならない。さらにメタノールの仕様を定める必要もある。車載の改質器にはどういうメタノールがよいのかということは確実に分かっておらず、今後とも試験が必要だ。加えて、メタノールの小売り販売ネットワークを整備しなくてはならない。(ただ、まだ少数ながら、カリフォルニアや日本では、物流ネットワークが整備されつつある。)輸送方法の観点からしても不十分なので、インフラを構築が必要だ。

 

 

 

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