ピュアなZEV 2500台、バッテリー自動車またはハイブリンドFCV 1650台
加えて部分的なZEVクレジットの自動車がくる。(このオプションとしてメタノールFCVやガソリンFCVなどがあろう)
結論
燃料電池自動車は最も環境に優しいオプションか?
・ホンダのように燃焼技術の進化がみられる。
・燃料電池に液体燃料を利用した場合、環境的なメリットは低減される。
・環境政策は燃料電池に軍配があがるか?
・大気汚染に関する規制では、ローミッション化が図られた従来からある技術も、ZEV市場においてシェアを占めることができる。
・ディーゼルに焦点をあてた気候変動に関する戦略がある。
・政策目標は調整が図られていない。
燃料電池自動車が成功するには、
環境面の約束(環境メリット)が提示される必要がある。
・(ほぼ)ゼロエミッション、かつ高効率であること
・実走行の状況に即したものであること
3.1.3 燃料電池自動車国際フォーラム
燃料電池は、効率が高く、排気エミッションも非常に少ないことから、将来の自動車用動力源として大変注目をされている。複数の自動車メーカーは、2003〜2004年に燃料電池自動車を実用化するとの見通しを発表しており、その開発競争は大変激しくなっている。米国、カナダでは、大型の燃料電池バスのフリートテストが開始されており、大型車両への適応も期待される。燃料電池用の燃料として、メタノールが有力であるが、水素、ガソリン(ナフサ)等各種の燃料が候補としてあがっている。
このような低公害・代替燃料自動車を普及させる場合、燃料電池自動車の技術開発と合わせ、燃料インフラの整備が非常に重要である。燃料のインフラ整備には多大の社会資本の投入と長期にわたる時間が必要になり、どのようなシナリオで進めるべきか慎重に検討する必要がある。
燃料電池自動車の実用化時期を考えると、低公害・代替燃料自動車の普及という観点から、今からインフラの重要性を各方面へ啓発することが重要と考えられる。このような背景から、(財)物流技術センター運輸低公害車普及機構は、カナダ大使館の協力をいただき、燃料電池自動車の開発、燃料の供給に関わる内外の主要企業の方を講師として招き、平成10年12月7日に燃料インフラをどのように構築すべきかをテーマにフォーラムを開催した。以下に発表概要を紹介する。
バラード・オートモーティブ社
燃料電池自動車のメリットは、まず第一に公害の低減、次に地球の温暖化と炭酸ガスの排出問題の低減である。燃費効率も非常に高く、炭化水素の燃料を使った場合でも炭酸ガスの排出量を減らすことができる。さらに代替の燃料となるメタノールや水素を使うことによって、燃料サイクルの中で炭素を減らすことができる
メタノールは液体燃料であり、ガソリンのようなかたちで燃料を補給することができる。さらに、車載システムとしては非常にシンプルである。