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運行条件

 

1997年から1999年にかけて合計14台のごみ収集車が運行される。(この数は18台に増える予定。)これらのトラックは午前7時から午後4時まで、週5日間稼動しており、14時間を充填時間にあてることができる。1日の燃料消費量は、1台あたり100Nm3と予想される。第3者もこの充填所を利用することが可能である。

 

技術について

 

コンプレッサーは、油圧式3段階方式になっている。充填能力は315m3(n)/h(吸引力5気圧、供給圧力210気圧)。ガスは、三つのシリンダーを通り、ピストンの前後運動によって段階的に圧縮され、最終的に210気圧となる。各シリンダーを通った後、ガスはクーラーで冷却される。ピストンは、二つのオイルポンプによって油圧式に稼動する。ポンプはそれぞれ、30kWの電気モーターで作動する。通常の圧縮速度は1分間に25ストロークである。

コンプレッサーと油圧式ポンプは、それぞれ別のコンテナに収納されている。コンテナには防音装置がついている。

 

流通システム

 

設計は、スロー充填を基本としており、現在のところ、急速充填には対応していない。当初は、充填ホースが二つある充填設備が二つ導入され、8台のごみ収集車には十分対応できるものであった。80リットルタンクであれば3〜5分で満タンになる。ガスと電力の消費量は、あらゆる方法で記録される。現在、ディスペンサーのナノメーターを利用して、個別のガス消費量が間接的に記録される。

 

構造

 

この充填所の面積は1000m2である。初回の4台のごみ収集車については、いかなるガス漏れも避けられるようなカバーがあり、道路との境には自動ゲートがある。

 

安全性

 

ベルギーガス協会が策定したガイドライン「自動車用天然ガス充填所」を満たしている。この種のコンプレッサーがベルギーで使用されたのは初めてのことであるため、独立のモニタリング機関が、あらゆる安全側面についてモニターを行っている。

 

エネルギー消費量

 

比エネルギー消費量は平均0.17kWh/m3(n)である。

 

成果と運行経験

初回のごみ収集車の運行は、非常に満足のいくものである。運行の安全性は高く、騒音も低いレベルにある。不快な臭いがなく、運転も快適なことから、運営側にもドライバーにも好評である。

 

【出典】

Electrabel社資料

 

 

 

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