天然ガスごみ収集車のデモンストレーションプロジェクト
I. 目的
このデモンストレーションプロジェクトの目的は
1)新車を実際の走行条件で利用する。(EU加盟国内ではこれまで行われていない)
2)通常の運行条件で走行する際の条件を確立すること。
3)安全性に関する市の消極的な姿勢を打破すること。
4)広範囲の情報や普及促進キャンペーンを可能にすること。
同プロジェクトは、ごみ収集が日常の問題であることを一般市民に認識してもらうための特別の機会になる。
II. 現段階の成果
a)最終的には1996年11月に、アントワープ市とElectrabel社との間で、充填所に関して以下の合意が得られた。
・Electrabed社は、アントワープ(Berchem,Uitbreidingsstraat 584)に、自社資金で天然ガス充填所を設置する。
・Electrabedは、自社資金で同充填所の運営を行う。
・同充填所は、第3者(サードパーティー)が利用できるものとする。
・アントワープ市が、プロジェクトで規定されている義務を履行する。ごみ収集車には広告表示をする。
b)ごみ収集トラック
1997年6月から、最初の天然ガスごみ収集トラックが運行されている。1997年9月からは3台が導入された。
c)圧縮場所
天然ガス充填所(Minckclers充填所)と初の天然ガスごみ収集車が稼動した際、市中心における天然ガス自動車の利用に関する利点をアピールするイベントが開催された。このイベントに際して、天然ガスを利用することによる環境への影響を示したパンフレットが約6000部配布され、多大な関心を呼び、全国的に報道された。
Minckelers充填所の建設を受けて、アントワープ市清掃局は、14台のごみ収集車を導入することを計画している。これは、アントワープ初の大型充填所である。
場所の選定
ごみ収集車を運行するには、安全で簡単にアクセスできる道路がある敷地が必要である。Minckelers充填所は、こうした条件を満たしているだけでなく、電力供給施設との接続が容易で、専門スタッフもいる。