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エネルギーとエミッションの測定を行うには、車両の調達可能かどうかということが決定的な要因となる。このため、Van Hool社とスカニア社のバスは対象から外れた。

最終的には、ボルボの天然ガスバス、イベコの天然ガスバス、メルセデスベンツの天然ガスバス、DAFのLPGバス、ボルボのLPGバス(LPG参考バスとして)が残った。

このほかにMIVBのユーロ2基準のディーゼルバスも参考として利用された。

 

第2段階:測定

ここでの目的は、第1段階で選定した技術についての燃料消費量とエミッションを数量化し、ブラッセルの状況に照らして相互比較を行うことである。以下についての答えが必要である。

・様々な技術がどのようにして開発されているか

・どの新技術が省エネルギーかつ環境にやさしいとして将来的に明らかな見通しがあるか

・環境にやさしくかつ省エネルギー型の自動車の実現は可能か

 

結論

環境にやさしくかつ省エネルギー型の都市バスを追求するには、必要なインプットがある。1991年からブラッセル市では、様々な技術に関するプロジェクトが行われてきた。天然ガスバスは1993年に導入されている。蓄積された経験から、環境にやさしい燃料を選ぶことが必ずしも環境にやさしい自動車にはつながらない、ということが示されている。エンジン技術、エンジン制御および規制、エミッション削減は、低エミッションと燃料節減を達成するうえで最重要事項である。

 

1997年にブラッセルで、MIVBとの共同により、さらに詳細な技術面の調査を行う新規プロジェクトが立ち上がった。合計8つの技術について、エミッションと燃料消費量の調査が実施された。

 

ここで記述されているプロジェクトはディーゼルとガス燃料についてのみだが、将来的には、徐々に市場に参入してきているこれ以外の技術についても考慮する必要がある。しかしながらここでも、燃料それ自体が良い結果を保証するものではないことを記しておく必要がある。

 

 

 

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