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図32. 低温流動性向上剤を添加、および添加しないテスト燃料の低温特性

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8.2 最低始動可能温度

最低始動可能温度と実験室での分析の結果は表10に表示されている。

いくつかの要因が低温時の挙動に影響を与える。ひとつの重要な要因は自動車それ自体である。異なった自動車は異なった燃料システム、タンクその他を持つ。またいくつかの燃料特性が低温始動性と稼動性に影響を与える:曇り点、流動点、CFPP、SFPP、蒸留特性、セタン価、米度等。炭化水素ディーゼル燃料に関する燃料特性と実際の低温稼動性の限度との間の相関関係について多くの幅広い研究がなされた。この研究の中では、RMEを含む燃料の低温特性と実膨の低温始動性に関する実験室での分析が、RME混合物のベース燃料として使われた燃料との比較で行われた。両方の燃料は低温流動性向上剤を加えたものと、加えないものでテストされた。

このテストで得られた結論は、ベース燃料の品質とエンジンの特性が結果に大きな影響を与えた理由を示している。ここではただ1つのタイプのべース燃料とエンジンが研究された。この関係から燃料の低温特性だけが議論された。これはテスト燃料の間に、例えば粘度に関して主な違いはなかったためである。

RMEがCEC燃料に加えられた場合、低温特性についての実験室での分析の結果では同じレベルにとどまったことが観察された。しかしながら、RME混合物の実際の始動温度はベース燃料の始動温度より著しく悪かった。

 

 

 

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