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図5. ECE R49 試験法によるVOLVO THD 103 KBの測定システムの安定性

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燃焼変数の標準偏差は期待より良好であった(付録4参照)。例えば燃焼の中心点の偏差はほとんど5%以下であった。

 

4.5 規制再ミッション、Boschスモークおよびフーリエ変換赤外線分析計による分析

規制エミッションとBoschスモークの測定の数値上の結果は付録2および3に表示されている。

 

規制エミッション

酸化触媒を付けていない大型VOLVOバス・エンジンによる規制エミッションに関する結果は図6と8に表示されている。

CEC、SCDおよびバイオ・エステルを含んだ燃料が最も低い炭化水素の排出となった。ASTM2D燃料とエタノール混合燃料がその他の燃料より高い炭化水素の排出数値を示した。EtOH15はCEC燃料より40%高い炭化水素の排出を記録した。エタノール混合燃料とCEC燃料の間に見られた炭化水素排出の差は低負荷の状態、特にモード12(図7)において見られた。このモード12では燃料の着火特性が鍵となっていることが知られている。エタノール混合燃料にRMEを加えることで炭化水素の排出が大幅に減少した。EtRE燃料の炭化水素の排出はCEC燃料と比較して約10%だけ高いものにとどまっている。EtOH15の場合この数字は40%も高かった。

さまざまな燃料に関して、一酸化炭素の排出は炭化水素の場合と同様の傾向がある。燃料は窒素酸化物の排出に関しては、ECER49テストでCEC燃料より約35%低い数値を記録したエタノール混合燃料を除きその効果は限られていた。図6に見られるとおり、エタノール混合燃料

 

 

 

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