この研究の結論はガソリン混合燃料(無鉛ガソリン、改質ガソリン(およびSWRI)の最大増加反応性の値は、未燃エミッションがほとんど反応のないパラフィン成分であったため、SWRI燃料に関して最も低かったこと、代替燃料(圧縮天然ガス、液化石油ガス、M85、およびE85)を使った自動車が最も低い非メタン有機ガスの特定反応となったこと(すなわち、より低い反応の非メタン有機ガスのエミッション)、およびフレキシブル燃料自動車はより少ない非メタン有機ガスを形成し、M85やE85より無鉛ガソリンで稼動した時に毒性のエミッションを出したこと等を含んでいる。
4.1.4 反応と大型エンジン
サウスウエスト・リサーチ・インスティチュートのNewkirk氏とBass氏(1995年)は、無鉛ガソリン、改質ガソリン、ディーゼル、圧縮天然ガス、液化石油ガスといった様々な燃料を対象に大型エンジンからの排気ガスに関する実験を行った。エンジンは連邦試験法のエミッションテストを使ってテストされた。すべてのエンジンは低温および高温での始動条件で測定され、それぞれのケースは3回行われた。エミッションデータを使い、彼らはさまざまな成分の総排出量を判定し、これらの成分のオゾン生成能を判定した。5つの異なったエンジンが使用されたが、このうちのどれもデュアル燃料用に設計されてはいなかった(表15参照)。エミッションの結果は表16のとおり。