Ewpeatability of SMPS measurements.
図5に、各燃料において計測された粒子数を示す。ELPIとSMPS計測原理が異なり、比較するには修正を要するが、それぞれの計測結果は傾向が似ている。つまり、RFDは40nm以下に超微粒子核生成モードが無い。他の燃料は核生成が明らかに存在する。
核生成モードが無いのは、RFD燃料は硫黄含有量が少ないためであると考えられる。文献によると核生成モードにおける生成物は、硫酸、水及び炭化水素の凝縮物であると述べられている。これは、今回の測定結果と一致するものである。もし、希釈ガスを再加熟したり、乾燥させたりすると核生成モードは消えるかも知れない。また、希釈率もそれに影響するかも知れない。希釈率の影響は、この試験中他の条件で観測されたが、この調査研究の範囲外であるので、希釈率は一定で試験を行った。
RME燃料では大きな粒子の濃度は少なかった。30%のRMEを含んだ燃料の場合、粒径分布曲線は、100%RMEと100%EN590の燃料の間にあった。RFD燃料の場合、0.1ミクロンメーター程度の大きな粒子濃度はEN590より多かった。しかし、SMPSではそのような傾向は見られなかった。ELPIとSMPSの粒径分布の差異は測定原理の差によるものと考えられる。