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2]道路貨物輸送におけるITSの役割

(Mr.Anthony Ockwell)

道路貨物輸送における高度道路交通システム(ITS)の果たす役割について報告を行った。

ITSという情報技術システムによる貨物業界における経済的効果、環境面の恩恵、都市部における様々なカテゴリー別の予測される恩恵及び日本、米国のユーザーヘの恩恵が示された。

3]道路貨物輸送における燃料効率改善の為のタコグラフ: 現在及び将来

(Mr.Patrick Chomette)

従来のアナログ式のタコグラフに代わり、コンピュータ制御の進む各種車両制御データ等を利用したデジタル式のタコグラフの利用が進みつつあるとデジタルタコグラフの特徴及び利用法に関する報告があった。

・デジタルタコグラフ(DTCO) 追加内容

a)ドライバー関連データ…CAN(車両上のネットワーク)、走行状態の入力、KITASセンサー

b)車両関連データ…モジュールの追加(周波数の入力、各種デジタル/アナログセンサー出力の入力

デジタル出力‐プログラム化可能

c)走行関連データ、GPS、GSM、ディスプレイ、キーボード

・現行世代のタコグラフについて(4つの例)

欧州においては、過去30年以上にわたり、3.5トン以上の全トラック車両に対しタコグラフを装着することが法律によって義務づけられている。今日のアフターマーケットには主に法律の要件を満足させる為のサービス組織がある。欧州連合(EU)では、400万台以上のトラックが走行しており、400万人のドライバーが毎日自分達の運転の仕方や車両の走行状態を示すダイヤグラム・チャートを用いてタコグラフを活用している。ドライバー達は、現行及び将来のシステムにおいても装置が強制的に装着されている為に、彼らはこれを毎日強制的に使用しなければならない。

過去30年間タコグラフを用いて記録されてきた内容

手動操作:ドライバーの名前、出発場所、到着場所、営業運行時間、その他の運行時間、休憩時間

自動的に記録される内容:速度、距離、運行時間、出発時間、到着時間

オプション内容:エンジン回転数、燃料消費(その他センサーによる情報)

現行のタコグラフは、フリート管理を向上させる為に多くの情報を輸送業者に提供している。訓練された日で、速度図又は速度記録及びエンジン回転数の記録を見るこ

 

 

 

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