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・代替燃料(生産と利用)

・エネルギー関連の問題に関係する運輸システム技術(高度道路交通システム(ITS)など)

・運輸部門におけるエネルギー関連の影響を軽減するための技術主導型でない措置

(モーグルシフトや交通量規制など)

◇SWOT分析およびこの活用

IEA事務局は、上記の草案のなかで、長所(Strengths)、短所(Weaknesses)、可能性(Opportunities)、障害(Threats)を要素とするSWOT分析を取上げた。

このなかで長所として挙げられた部分を紹介すると

/長所/

‐実施協定の枠組み内における効果的な協同活動によってメリットが生じる。

・一段と効率的な資源利用、だぶりの排除、コスト削減が図れる。

・協同活動を通じて、技術研究、開発、デモンストレーション、普及が推進される。

‐非公式な情報交換を行いやすい(例:公共部門と民間部門のプログラムマネジャー間)

‐代替燃料、電気・ハイブリッド自動車(先進燃料電池、水素、バイオエネルギー・高温材料の各実施協定において、それぞれの技術に関する協同活動やネットワークが存在する。

‐執行委員会やEUWPにおいて、国の行政レベルで強力な結びつきがある(特に政府のエネルギー技術担当部門)

‐北米、欧州、日本との間では、大陸間の情報交換や協同活動が行われている。

‐主題を特定したり、国際的に重複しているまたは相互関心が非常に高いところに資金を導入するためのボトムアップ(下位上達)のプロセスがある。

‐標準、調和のとれた試験方法等(とくに競合前の、中〜長期の研究開発主題に関連する)の観点からの研究開発等ができる。

SWOT分析では、短所や障害として様々な要素も挙げられている。可能な限り多くの課題に取組めるようにし、より多くの知識及びノウハウを蓄積することが合意された。

◇その他の意見および合意内容

・実施協定で重複する部分を可能な限り排除し、運営及び活動の高効率化を図る。

(CCTレベルでも同様の協議を進めていく。)

・自動車先進燃料実施協定、ハイブリッド・電気自動車実施協定を一本化する戦略を検討する。できれば燃料電池自動車も統合し、また具体的な成果が得られるような実施協定の内容にするよう要望もあがった。

・EUWPとも可能な限り良好な協議を行い、実現に向けて必要なステップを講じる。

・輸送部門のニーズ、IEAにおける共同研究、その他の共同研究内容の接点において可能な限り有効かつ効率的に情報を活用する。

 

 

 

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