・アネックス7(ハイブリッド自動車に関する情報交換)
本年3月に、運営機関であるTNOより修正プランが各国に提案されており、それを受けた各国のアネックスの参加に関する回答が以下のとおり説明された。
・正式に参加を表明:日本、オランダ
・参加に前向き(非公式):ドイツ、ベルギー、フィンランド、スウェーデン
・参加未決定:フランス、イタリア、韓国、南アフリカ、米国
・正式に不参加を表明:オーストリア、カナダ、英国
この状況を受け、TNOより、1998年6月15日まで、アネックスをスタートさせるかどうかを決定するという提案が出され、日本はこれに合意した。前回の執行委員会では、今回の執行委員会までに発足の決定を行うことで合意しているが、開始が大幅に遅れており、今回の新期限は確実に守るべきであることを要請した。
(2)各国のプレゼンテーション及びフリーディスカッション
各国が、現状及び将来の燃費、排ガス規制等について発表を行った。日本は、ACEプロジェクトのパンフレットを各国に配布し、地球温暖化防止のため昨年からACEプロジェクトを開始したことを発表した。又、各国に、アネックス7への積極的参加を呼びかけた。
(3)新アネックスの提案
1]バッテリー及びスーパーキャパシタに関する共同研究プロジェクト(提案国:カナダ)アネックス5のフェーズIIの作業として提案されたが、別アネックス名で発足する可能性がある。今までのアネックス5の研究の中で重要な項目(低コスト電極材料、スーパーキャパシター用ポリマー、ハイキャパシター用リチウムポリマー電極等)をピックアップし、それらを重点的に研究するという提案である。日本はこの提案には参加しない意向を表明した。
2]ハイブリッド・電気自動車の市場導入における政府の役割(提案国:スイス)
政府のインセンティブの効果、法的障壁、エネルギー産業の役割等について調査するものである。今回、アネックスとして発足するかどうかは決定されなかった。現在、事務局から、各国に対して、フェーズIIに関するアンケートが出されており、その回答を参考にして、アネックス化するか今後検討することとなった。
(4)その他の決定事項
・新参加国の紹介
本実施協定に新たに、ベルギー、フィンランドが参加することが発表された。
・議長、副議長の再選
Raffaele Vellone議長、Ben Van Spanje副議長がそれぞれ全会一致で再選された。