<都市環境に与える影響>
96年9月まで、このサブタスクの実行者は不在だった。このため、運営機関が同サブタスクの作業計画を策定した。この作業計画は、各国における環境問題および輪送の役割、電気自動車の導入で予想される影響を評価するモデルの利用に関する文献調査に基づくものである。この調査から、以下の結論が導き出された。
・都市の環境問題は深刻である。
・こうした問題の多くは、陸上輸送に起因している。
・電気自動車は原則的に、こうした問題の解決に寄与する。
・電気自動車の影響を評価するためのモデルが多数ある。これらは2つに大別でき、1つ目は交通統計と環境への影響を結びつけたモデルで、これによって、電気自動車が都市部の大気の質を大幅に改善できるか否かが評価でき、政策立案者にこの事実を示すことができる。
・2つ目は統合モデルのカテゴリーで、これらのモデルは、陸上交通による環境への悪影響を減らすための様々な措置についてコストの比較を行うのに利用できる。電気自動車が大気の質の改善に寄与することが明らかな場合、このモデルは政策決定者が、電気自動車の導入が費用効果のある措置か否かを見極めるのに役立つ。
ドイツは、96年9月にアネックス2に参加した際、このサブタスクの主導的な役割を果たすことに合意している。
運営機関
アネックス2の運営機関は96年に変更があった。前任者のRichard T.M.Smokers氏の退任により、Pieter C.McKay氏が後任となっている。
名称:Netherlands Energy Rsearch Foundation(ECN)
担当者:Pieter C.McKay
所在地:P.O.Box 1 1755 ZN Petten オランダ
電話:(31)224-564488/564347 ファックス:(31)224-563338
2.1.3 アネックス3(未発効)
「電気自動車の技術データと試験方法の開発」
(Electric Vehicle Technical Data and Testing Methods)
・運営機関ENEA(イタリア)
・概要
本アネックスは、電気自動車用電池・部品の費用、及び技術性能データの収集等による性能測定の基礎作成、設計・製造に関する提案とされ、最終的にデータ・ベースを構築することを目的とする。