2]水に対する相分離許容度
ディーゼル燃料の供給システムでは、燃料タンクに水が入り込む。
相分離(フェーズセパレーション)せずに、水に対する相分離許容度の高いブレンドはどのようなものかを確かめることは重要である。
3]ブレンド蒸気圧
ディーゼル燃料の引火点にマッチする必要があるため、ブレンド蒸気圧は重要である。また、蒸気圧の特性は、燃料の安全性において重要な要素を占める。
4]着火性、セタン価
含酸素物質の多くは、セタン価が高いとの報告がある。しかし、ニート含酸素物質のセタン価とブレンド燃料のセタン価は比例関係にないので、実際のデータが必要である。
5]毒性や健康への影響に関する情報
毒性、健康への悪影響がある含酸素物質は実用化できない。
第1段階に関する提案
1]目的
1. ディーゼル・含酸素物質ブレンド(含酸素ディーゼル)の混和性、蒸気圧、セタン価に関する既存の情報を把握する。
2. 各種サンプルを用いた、(温度変化も考慮)水溶性、蒸気圧、セタン価に関する測定実験
3. 図を用いた結果公表
2]活動・作業
1. 含酸素ディーゼルの性状に関する文献調査
2. ディーゼル燃料のサンプル入手
3. 含酸素物質のサンプル入手
4. 様々な温度下による混和性のテスト
5. 水に対する相分離許容度テスト
6. 様々な温度下における蒸気圧の測定
7. 着火性の測定
8. 毒性や健康影響に関する情報調査
9. 結果まとめ
10. 成果報告
第2段階-燃焼およびエンジンに関連する特性
第2段階では、燃焼やエンジン運転に関する特性に焦点をあてる。