第3段階-エンジンテスト
第3段階では、エンジンテスト、燃料仕様の設定、エミッションのライフサイクル分析に争点をあてる。
(2)新しいエンジンのための新しい燃料[アネックス19]
運営機関:Innas(オランダ)
提案の背景
エンジン技術の開発が進むと、市場に導入される際には燃料の性状への影響がある。現在研究段階にある技術の場合、どのような燃料性状が求められるか明らかでない。そこで、先端エンジン技術の導入を容易にするためには、こうした技術が市場に導入されるよりもかなり以前に、必要な燃料性状を認識し、生産体制や流通網を確立しなくてはならない。
エンジンと燃料を同時進行的に開発すれば、新しい技術が到来したときに、それを最大限に活用できるのである。
目的
このアネックスの目的は以下の通り。
・現在研究段階にあるエンジンに求められる燃料性状を把握するための方法論を整備する。
・技術的なエンジン開発状況を把握し、必要な燃料性状を特定するために方法論を活用する。
1.3.2 注目すべきアネックス
アネックス17は、世界各国で燃費向上や排出ガス低減等を目指した技術改善がなされてきたものの、これまで実際の成果を比較・検討することが困難であった重量車について、実際の走行エミッションを把握するプロジェクトである(詳細は1.1.6を参照されたい)。運営機関のVITOは、車両上でのエネルギー/エミッション測定システムを利用して調査研究を行っていく。これには日本も参加しており、試験条件として日本の13モードも採用されている。今後このプロジェクトを通じて得られる機会や情報を活用し、先進技術を用いた重量車の低公害性やエネルギー効率の評価に役立てたい。