[運輸部門に関連する実施協定の今後の戦略]
現在、IEAの実施協定のなかでは、運輸部門に関連するものを統合しようとの動きが本格化しており、これに関する承認事項もいくつかあった。
こうしたIEA活動全般にまたがる調整案件は、関連する実施協定はもとより、エネルギー研究開発委員会(CERT)、IEA事務局を巻き込んで、最終用途ワーキングパーティー(EUWP)の中の運輸調整委員会(CCT)で集中的に議論されている。
運輸部門に関連するIEA実施協定の戦略について検討するための草案文書が1999年1月に作成された。これを受けて同年2月、IEA本部でワークショップが開催され、この草案をもとにした議論が行われた。
この成果については、第3章「IEAにおける今後の運輸部門の活動」のなかで述べる。
[本協定のウェブサイト上のホームページ]
IEAの協定に関するホームページを開設し、情報交換、情報発信の推進などに役立てようとする試みが進められている。
1.2.3 クリーンエネルギー自動車フォーラム
今回の執行委員会の一環として、日本の協定参加機関により、茨城県つくば市のJARI敷地内にてクリーンエネルギー自動車フォーラムが開催された。ここに概要を報告する。
1]フォーラムでの発表内容
以下のテーマで各国のプレゼンテーションが行われた。
・代替燃料自動車に関する日本の政策(通産省自動車課)
・DMEと他の燃料との比較(TNO、オランダ)
・EUオートオイルIIプログラム(VTT,フィンランド)
・ACEプロジェクト(NEDO)
・日本におけるローエミッションビークルの普及政策および普及状況(LEVO)
・フリーピストン・エンジン(INNAS)
2]ラボツアー
JARIの施設見学も(シャシダイナモ、エンジン試験などの排ガス試験設備中心)
3]クリーンエネルギー自動車試乗会
各低公害車の所有者の協力により、以下の様々な車両の試乗会が行われた。
天然ガス自動車(CNG車)、ハイブリッド自動車、電気自動車、メタノール自動車